Isamu Noguchi

日曜日の朝日新聞イサムノグチの記事が載っていました。イサムノグチと言えば石の彫刻家として有名ですが家具や照明のデザインも手がけています。特に提灯を現代風にデザインしたakariシリーズは有名です。手ごろな値段でイサムノグチの彫刻的なあかりを手にいれることができるので一般住宅でもよくつかわれています。このakariシリーズも当初からでは、デザインが何度か変わったそうです。イサムノグチは、始めakariを緻密にデザインし竹ひごの間隔を等間隔で数ミリ単位で指定していました。それが後期になるとデタラメのように竹ひごがまかれたデザインを出してきたそうです。和紙の自然な感じにはこのデタラメなラインがマッチしているようにも感じます。しかし、提灯をつくる職人さんはイサムのこのデザインを数ミリの狂いもなく緻密にトレースしているそうです。デタラメのように引かれたラインも職人さんの腕がないとイサムのあかりの彫刻は完成できないということなんですね。

ち密に巻かれた竹ひごも彫刻的な雰囲気があるので私自身としては、こっちの方が好きです。デタラメな竹ひごのラインは、和紙の自然な雰囲気とマッチする。