阪急百貨店改修改築工事

梅田の阪急百貨店が改築するにともなってコンコースも改築されることになっ
た。あのハリウッド映画のブラックレインでも象徴的な場所として使われてい
たところである。独特なカーブで交差した天井は温かみのある光によって幻想
的に浮かび上がっている。天井には一切照明器具をつけずブラケットとサイド
からのアッパー照明のみで計画されている。約75年前に作られたようだが古さ
は感じても気品があるように思うのである。
さらにすぐ横のシャンデリアも今ではほとんどパブリックでは使わない白熱球
を使ったものである。白い蛍光灯の現代的な照明よりも確かに暗いかも知れな
いが趣や歴史が感じられて他の在阪私鉄とはちょっと違った雰囲気をかもし出
している。これが阪急らしさだったようにも感じる。
新しくできるコンコースも明るさだけを追求した照明ではなく阪急らしく文化
や趣を感じる照明にしてほしいものである。