樹木のライトアップ

昨日、苦楽園の新築住宅の照明の最終調整をしてきたのだが、最近、いつも悩むのが樹木への照明手法である。特に壁面が近くにある場合、直接樹木に照射すると壁面に影が出てしまう。この影も、ちょっと前までは壁面のアクセントとなって良いと言う事になっていたのだが、真っ白い壁面にはコントラストが強くなりすぎるような気がする。で、最近は、樹木と壁面の間にスポットライトを置くようにしている。こうすると壁面が照らしだされ樹木はシルエットになり、壁面から出る上部の葉には光があたり浮き上げる事ができる。そのほうが壁面と樹木とのバランスが良くなるように思うのである。でも実際、樹木は生き物である季節や時間によってライティングに変化をつけるのが本当はいいのかもしれない。だからこそ、今の季節限定の寺院のライトアップが引き立つのかもしれない。