光具合

よくライトアップや間接照明などでお客さんに言われるのが「どのくらいまで光がとんでいるの?」である。とくに高層ビルのライトアップなどはどの階まで光が届くか知りたいと言われる。しかし、これは非常に難しい質問なんである特にライトアップの場合、周りの光環境に非常に左右されるのである。周辺環境が真っ暗な場合であれば、照度計算や配光曲線からある低度予想は可能である。写真は、ライトアップの実験を行った時のものである。メタルハライドランプCDM150Wをドイツベガ社の狭角スポットライトによって壁面を照らしたものである。最上階まで光が届いているのが写真でもわかると思う。ゼネコンからは思った以上に明るいのでもう少し照度を落とすように言われたほどである。実際、反射板やガラスを加工して照度を少し落ちるようにしてこのスポットを納めた。私としては、保守率もあり落としたくなかったのであるが、照度を落とした実験でも明るいほどだ、と言われた事もあり納得したのである。しかし、実際、ビルの壁面全周に器具がついているのを見ると実験した南側は問題無かったのであるが大通りの北側ではライトアップがさほど目立っていない感じがするのである。実は北側の大通りの向かいにはパチンコ屋さんがありそのまぶしいぐらいの光がこのビルの壁面に当たっていたのである。北側は人どうりも多く実験できなかったことがこうなると思いもよらなかった。それ以来ライトアップする現場は必ずまわりの環境を調べてからするようになったのはいうまでもない、、、、。