看板(サイン)照明

照明計画をする場合、常に気を使うのが色温度の統一である。色温度(光の色味)を統一するだけでも空間には一体感が生まれる。私の場合、特に電球色に統一する場合が非常に多く、すべての光源を電球色(2800K〜3000K)に指定している。しかし、竣工間際現場に行ってみると白い光がいきなり目に飛び込んでくる事がある。施設の入り口にある内照式のサインである。これをやられるとせっかく統一した空間が台無しになってしまうのである。すぐさま施主に照明の趣旨を説明して、電球色に変更してもらったのであるが、官庁物件や大きい現場では変更できずそのまま竣工してしまう場合がある。もともとサイン計画と照明計画がリンクしない場合もあり、こちらから指示できない場合もあり歯がゆいところである。日本人は特に内照式の看板が好きなようでどの施設でも必ずある。で、何も指定が無いと必然的に白色の光源が入れられるそうである、でもサインといえど中に光源が入っている以上照明の一部と言える部分もあるサインを作られる際にはせめて色温度が選択できる事をサイン業者は施主に説明してほしいもと思うのである。それとパブリック照明と内照式サインが統一されているかどうかを照明デザイナーもそうだがサインデザイナーもチェックする必要があると思う。お互いそうすればもっと良い空間や施設が創造できると思うのである。