ライトダウン

昨日、商業ビルのリノベーションでスポットライトを使った実験をしてきました。3Fの屋上からB1の中庭に降りる階段を照らす実験です。スポットライトや投光器を使って屋上から地面を照らす方法は昔からありますが今回のスポットは、あえてナローの配光を使用しました。この実験は空間全体を均一に照らすのではなく、ポイントとなるところだけを象徴的に照らす事が目的なのです。階段部以外にも1F入り口にも同じように屋上からナロービームによって床面に光のたまりをつくり、光のウエルカムマットを演出する実験も行いました。照明計画すると、床面全体に均一な光をよく求められますが、空間を均一に照らすのは実はそんなに難しい計画ではないのです。反対にナロービームでのドラマチックな光の演出の方が数段難しいのはいうまでもありません。どこをどう照らすか?どこから狙うか?照明デザイナーの腕が試されるところなのです。

実験前-階段が暗い

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ナローな光でRの白い壁面を照射