建築と照明とモラル


建築も照明もたまにモラルというのか固定概念というのかよくわからないが設計やデザインを変更させられることがある。私の場合、よく床埋めの照明器具を使うのであるが、女性のスカートの中を照らすからやめてほしいと言われたことがある。その器具は、壁面を照らすために壁側に並べられているので、壁面ぎりぎりを歩かない限りスカートの中を照らすことはないし、また、その瞬間を見ようとする人もいないはずである。たぶん、、、。ガラスの手すりもそうだ、透明の方が絶対いいはずなんであるが、後でフロストのシートを貼られたり、ルーバーがついたりしてせっかくの軽やかさが損なわれる事になる。先週見たゲーリーの建築には採光のため床がガラスの廊下がある床面の一部だけガラスがクリアで下が丸見えであり、当然反対からも見える。でもそれによって、全面フロストでは得られない解放感や広がりを感じるのである。見たいやつはどんな事をしても見るはずである。もうそんなやつに気を使うのはやめてはどうだろうか?