大阪府某病院

病院はどこでも均一に明るいという考え方をやめ
陰影のある空間で照明計画を行った。
※ただし、入院患者の方の病室内及びナースステーションは、
 明るくしている。

受付カウンター
アンティーク調の色ガラスとステングラスが行灯のように
光り空間のアクセントを創りあげている。

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待合
壁面照明と机上を照らすグレアレスダウンライト

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デイルーム
アンティークのペンダントとステンドグラス。
天井スリットにはLEDスポットライト

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病室廊下
病室側ではない壁よりにダウンライトを配置することで不必要な
光が病室内に入らないようにすると共にサイン用のグレアレス
DLがアイキャッチ性と空間のアクセントを創り上げている。


 病院としては、パブリックスペースはやや陰影の強い空間と
なっているこれは、病院だから明るくするという概念をやめ、
ホテルや美術館のような光を用いる事の方が患者にとって
心地良い光ではないだろうかという考えで計画を行っている。
 

 この考えは、私がずっと思っていた事であったが今回は、
院長先生からの要望でもあった。入院している人にとっては
どこも同じ光、同じ明るさでは退屈な空間なのである。

 また、写真ではわからないが、この病院には、中庭やハイ
サイドライトなど自然光を取り込むところが沢山あり昼間は
本当に明るい病院である。だからこそ夜は夜と感じる灯りに
する事が重要ではないかと思うのである。


 外に出られない入院患者に一定ではない光を感じてもらう事
で時感覚が生まれるのではないだろうか