予算がない?

設計事務所で打ち合わせした時は、照明予算が1千万ほどあったはずが、現場に行くと200万しかないと言われた。こういう事って実は、照明業界ではよくあることである。特に大きい現場になるほどその傾向は強くなっているように思う。大きい現場やプロジェクトの場合、施主は、直接照明器具を買うことは、ほとんどなく、ゼネコンに照明も含めすべてまかしている。照明器具の販売の流れは、まず、照明メーカーが電材(問屋)に卸し、電材(問屋)がサブコン(電気工事業者)にサブコンがゼネコン(施工業者)にそしてゼネコンが施主に販売するというものである。これだけ間に入ってしまうとどうしても器具をつくるうえでの予算が足りなくなってきてしまうのである。一番いいのが家具や什器の場合よくある施主支給や備品扱いというのがいいのである。しかし、照明の場合どうしても工事が伴うため、なかなかそういかないのが現状である。昔からのあるこの流通形態がもしかしたら日本の照明が向上しない原因かもしれない。