内覧会

先日、某照明メーカーの内覧会に初めて行ってきた。内覧会は、一般的に新製品を業界の人や御得先に見せるものであるのだが今回の場合、ちょっと違っていて、新製品候補の内覧会であった。見にきた人たちにはイエローのカードが渡され、新製品候補の中でこれはちょっとやめた方がいいと思った商品があればイエローカードを出すというものであった。各商品にはデザイナーの名前が貼りつけられていてデザイナーにとっては自分自身が評価されているようで身が削られる思いであろう。しかし、ハウスデザイナーは、なかなか外部との接触が無く自己満足で終わりやすい、また社内決定のみで商品化されるのでいまいち危機感が出ないというのが現状である。私自身、照明メーカーで3年ほど商品開発部にいた時、まさにそんな感じがしたのである。現場では常に他社メーカーといろんな事で張り合っているのである。一つのオプションが無いために他社に数千万もの現場を取られる事だってあるのである。このイエローカードはハウスデザイナーに危機感や緊張感を持たせる上で良い制度ではないかと思うのである。そう考えるとこのメーカーが最近元気がいいのもうなずけるのである。