間接照明

「間接照明だけで照度が本当にとれるんですか?」とよく聞かれる。自分の場合、天井に器具をつけず間接照明だけで計画する事がよくあるのでこういう事をよく聞かれるのである。その場合、「照度はとれないかも知れないけど暗くはないです。反対に明るく感じると思いますよ。」と答えるようにしている。ただこの場合も、空間的条件を満たしている場合である。天井や壁が白色系であり床も明るい素材でないといけない。それと間接照明の光の効率も大切で、いくら空間が白くても天井と間接照明との距離が近すぎると光が天井全体にまわらなくなり、光ムラや明るさ不足の原因になってしまう。最低でも天井とランプとの距離は300mm以上離す必要がある。また、ランプを隠す為の立ち上げも高すぎると効率が悪くなり低すぎるとランプが見えてしまう。ランプの高さ+5〜10mmぐらいがちょうどいい。あと光の色も大切で絶対に電球色にしてほしい。たまに白色の間接があるがなにか曇天時の空のようですきにはなれない。どうしても間接で白色を使いたいときは一般的な灯数よりも倍の灯数でする事をすすめる。白色光は、明るければ明るいほど気持ち良い光になるのである。これは自然光もそうなので人にとっては自然と心地よくなるのである。でもやっぱり自分は電球色しか間接はみとめない?