光壁2

光壁を作る時、基本的に奥行きがあればあるほど均一な光壁を創る事が可能になる。ただし、建築の空間の制約上、いつもいつも奥行きが取れるわけではない。今回の現場も奥行きがほとんどなく100mm以下で均斉度の高い光壁を創らなくてはならない。そんな時、よく提案するのが光学フィルムを使って均斉度を高くする提案である。私がよく提案するのは3Mから出ているSOLFという光学フィルムである。壁やガラス面に貼る事で正反射が繰り返され均斉度が高められる。ただ光学フィルムだけあって使い方がちょとややこしいギザギザ面をどの方向に向ければいいのかいつも考えてしまう。今回のように光壁の場合は、蛍光灯の長手方向に対してギザギザの筋を直角にしないといけないようである。事務所に余っていたSOLFを使ってちょっと実験をして確認。


なんともいえないこの光沢感がSOLFの特徴である。ランプは、下側に1本だけである。

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SOLFをアクリルの上に乗せる。床面側にも敷いている。隙間は100mmに設定。

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コピー用紙を乗せてみた。均斉度は肉眼の方が高く感じる。

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プリントアウトした資料をのせてみるとほとんど光ムラは感じられない。
床面のフィルムがないところはピークが強いのがわかる。

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こういう使い方以外にもライトパイプとしても使用が可能。いろんな事に使えるのが
このSOLFのいいところなんであるが、後は価格がもう少し安ければいいのであるが・・・
オーウェルさんで扱っています。
http://www.owell.co.jp/