水中照明

これだけ暑いとプールに飛び込みたい気分になりそうですが、プールに使われてる水中照明は一般の照明と違う部分が多々あります。水中照明は大きくわけると2種類あって、ピットタイプと埋め込みタイプにわかれます。ピットタイプは大型の競泳プールなどに使用されるものでプールの周りにピットを設けてピット側から照らすものです。照明自身はプールに空けられた小窓からガラス越しに照射するので防水加工する必要もなくメタルハライドランプなどの高ワットの器具を使用することができます。また、ランプ交換も水を抜かなくても用意にすることができます。ただ、プールにピット設けなければいけないのでコストや敷地に余裕が必要になるため大型施設にしか採用することができないのがデメリットになります。埋め込み形は直接プールの壁面に器具を埋め込むタイプのことでピットタイプに比べると器具も安く取り付けも容易になります。ただ器具の防水性能や安全性が重要になるので取りつけは慎重にしなければなりません。安全性という事では、漏電、感電などの関係からローボルテージの光源を使用することになります。その為、器具一台に付き漏電ブレーカー内蔵のダウントランスが必要になってきます。このタイプの水中照明は水中でのみ点灯するように設計されているいるものが多く、水が無い状態で点灯するとランプが切れる事があります。以前、現場で水中照明が取りついたので見に来てほしいと言われて見に行くとすべてのランプが切れていた事がありました。どうやら、水を入れる前に点灯試験した事が原因のようでした。リゾートでよく使用される水中照明ですがその光りはプールの水中の安全性を向上する事にも役立っています。プールの水面は光環境によっては鏡のようになり水中が見えなくなる事がありますがそのような場合でも水中照明があると中まで見えるのです。高価で扱いも大変な水中照明ですが水の揺らぎによって変化する光の紋様は見るものを安らぎの空間に連れて行ってくれます。このお盆休み、1日ぐらいホテルのプールで水中照明の揺らぎを見て癒されてみてはどうでしょうか?