美術館照明-003

美術館照明で重要になってくる要素に演色性というものがある。

単位はRa(あーるえー)、この値が100に近くなるほど演色性が良いという事になり
色の再現性が良いという事である。

今まで何十年と美術館で使用してきたハロゲン(Ra100)や美術館用蛍光灯AAA(Ra95〜99)は、
演色性が高く演色性については、議論することがあまりなかった。

しかしLEDになってからは、演色性について色々議論することが多くなった。

学芸員の方も場合によっては、分光分布をみたり、Raだけでなく各色味における
演色性も気にされる方が多くなった。
特にRaが、高くても、赤の色味に対する値のR9が高くないと美術館照明として
採用されにくい状況である。

それに加えLEDの場合、同じ色温度でも微妙に違う事が多々ある。
この色温度の誤差は、美術館では致命的である。
その為、私の場合、美術館を計画する時は、同じメーカーで統一するようにしている。

それでもたまに色温度が違うからLEDは、やっかいである。