ショッピングモールの再生

ショッピングモールやショッピングセンターという巨大な商業施設のリニューアル、というより再生プロジェクトに参加することがある。オープン当初は、沢山の集客力があった施設も周りに新しい施設が建つと徐々に集客力がなくなってくる。この時、手を打たないと、負の連鎖が徐々に始まってくる。そのままにしておくと小さいテナントが徐々に撤退し空き店舗が目立ってくる。しかし、空き店舗をなくそうと家賃を安くすると魅力的な店舗が入らなくなってきて、最終的には最大の集客力のあるキーテナントまで撤退することになってしまう。こういう商業施設に行くと照明計画も徐々に負の連鎖に入っていってる場合がおおい。まず、白熱電球の器具がすべて電球型蛍光灯に変えられる。これも器具にあっていればいいのであるがダウンライトから電球が飛びだした状態でみぐるしい場合が多い。こうなると次の交換時期には色温度がバラバラにランプ交換されてしまっている。色温度がバラバラになると煩雑なイメージになり、商業施設としては、致命的な状態である。また、高所にあるネオンやイルミネーションは交換できないので消したまま・・・。ランニングコストを考え、まず照明を変える事は悪い事ではない、しかし、照明が変わると人の心理まで変化するものである。安易な省エネ対策や照度アップ対策が実は、雰囲気やイメージを壊していってるのである。光と人とは密接な関係があるそれを踏まえず照明を変えてもなんの意味もないのである。