水中照明

照明デザインや照明計画の仕事をしていると当然、いろんな器具を使うのであるが、その中でも水中照明は、やっぱりちょっと特別なものである。水中照明を使う現場自体が少ないというのもあるが、あの光のゆらぎで包み込まれた空間を見てしまうとどうしても水中照明の虜になってしまうのである。水中照明には、100Vとローボルト(12V)のタイプがあるが、人が入る可能性のあるところでは、ローボルトを使用する必要がある。ただローボルトだとトランスが必要になるのでそのトランスの置き場所をどこにするかがいつも問題になるところである。また、メンテナンスも水を抜かないで容易にできるようにする為、コードを長めにして器具ごと水中から引き抜くように設計している。ただその場合、余分なコードがむき出しで丸見えにならないように工夫する事も大切である。水中照明は、手間やコストも一般の照明より、はるかにかかるものである、でも出来上がったときの感動は、それに見合う以上のような気がするのである。

   
   樂吉左衞門館の茶室の軒裏を照らす水中照明

   奥に見える水中照明が10/22付けの階段の上部を照らす光である。
   http://d.hatena.ne.jp/akari-d/20071022#seeall

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  直島コンテンポラリーアートミュージアムアネックス
    水中照明がブリッジを象徴的に照らしあげる。
    もう12年以上前の現場である、ブリッジ以外にも水庭やカスケード
    にも水中照明を計画している。
    でもこれが初めて自分で水中照明を計画した現場?だったように
    思うのであるが・・・。でもそれが安藤さんの現場でもあったんだなあ・・・。
    追伸:この現場の前にプールの照明を何件かしてました・・・。