タルゲッティポールセン?TARGETTI POULSEN?

ルイスポールセンから今日、封筒が届いた。中を空けてみると1枚だけポスターが・・・それ以外は、何にも入っていない。日本語の解説もない・・・なんだこれは?とよく見てみるとタルゲッティポールセンとなっている。話では聞いていたが、どうやら本当にルイスポールセン社は、イタリヤの照明メーカータルゲッティに買収されてしまったようだ。ルイスポールセンと言えばデンマークを代表する照明メーカーであるその光に関する考え方は、沢山の照明デザイナーや建築家に影響を与えるほどである。その100年以上歴史のある照明メーカーがイタリヤに買収されるとは、ちょっと悲しい限りである。ここ最近のLPの作品は、あまりにもルイスポールセンらしくないものばかりでちょっとおかしいなあと思っていたのであるが、まさかこういうことになるとは・・・。自分にとっては、先日発表された、車のジャガーがインドのメーカーに買収された時と同じぐらいショックなんである。でもこれを気に最近の華やかな意匠系ではなく、ルイスポールセンらしいグレアのない間接的な光を使った原点の照明に戻ってほしいのであるが・・・。タルゲッティがどうルイスポールセンを創りあげていくか見ものである。

  • ポスターには、イタリアのダビデ像デンマークの人魚姫が向かい合ってる合成写真を使用しているが、これで相思相愛を表現しているのだろうか?ちょっと歳が離れすぎてるような気もするが、まあ、末永くお幸せに・・・。


写真は約10年以上前に計画した大学のロビー。照明はすべてルイスポールセン、吹き抜けには、器具の高さが1mにもなるペンダント、ジャイアントを使用している。