ダヴィンチ コード

小説ダヴィンチ コードが映画化され、にわかにルーブル美術館が注目されている。ルーブルといえば、I.M.ペイが設計したガラスのピラミッドが有名である(当り前であるがペイはガラスのピラミッドだけつくったのではない。)夜になるとガラスの中のフレームが照明で浮かび上がる。その光のピラミッドのオブジェ的な光は夜の観光にも一役かっているほどである。このピラミッドを照らしている照明であるが去年変更された。基本的な照明手法はそのままに光源がローボルトハロゲン12V100Wから超小型セラミックメタルハライドランプの20Wに変更されたのである。繊細なピラミッドをあのように照らす為にはピラミッドの底辺部に約200ピッチぐらいでナローの光源がリニアに埋め込まれている。赤く囲まれた部分に照明が仕込まれていて、1ユニットに5台、(赤く囲まれた部分は2ユニット分)これだけで500Wも容量があったのが小型メタハラに変える事で150W以下に抑えられるたのである。今までローボルトハロゲンのナローでシャープな光は、ローボルトハロゲンだけの特性であった、いくら寿命が短くて大容量でもビーム角5°とかは、ローボルトハロゲンにしかできないメリットであった。しかし、この超小型セラミックメタルハライドランプの登場で今まで寿命や容量の関係で実現できなかったナローな光の計画ができるかもしれないのである。一つ言い忘れていたがランプ価格は安定器を入れると3倍ぐらいになる。しかし容量や寿命が1/3や3倍になり尚且つ熱負荷も大幅に下がればメリットは十分にあると思うのである。映画の中のピラミッドはもう超小型セラミックメタルハライドランプに変わっているはずである。写真のピラミッドは6年前に撮ったものである。ピラミッドの夜景は映画に何度か出てくるみたなので、映画を見る人は、このローボルトハロゲンの光がどうかわったか?是非、確認してほしい、でも、結構難しい映画なのでそれどころではないか・・・。


ちなみに照明器具はERCO製である。